大衆の目が集まるメディアで誤報をしてしまうこともあると思います。
指摘内容が筆者に伝わり、訂正されれば良いのですが、訂正されずそのままになることもしばしば。
朝日新聞のサイトに登録して全文見たいとも思わないのでログインせずとも見られる部分のみで訂正します。
朝日新聞の誤報内容
Q. グーグルがクッキーの外部提供をやめると聞いたよ。
A. クッキーとは、利用者がネット上でどのウェブサイトを訪問したのかが、分かる履歴情報のことだ。グーグルは、世界で6割のシェアを持つネット閲覧ソフト「クローム」でクッキーを外部に提供することを2022年までにやめる、と公表したんだ。
https://www.asahi.com/articles/ASN1S7G22N1SUPQJ00G.html
誤報部分
Q. グーグルがクッキーの外部提供をやめると聞いたよ。
https://www.asahi.com/articles/ASN1S7G22N1SUPQJ00G.html
Googleが推し進めるポリシーですが、今回実際にサードパーティのクッキーが終了されるのはGoogle Chromeです。
このままでは語弊があります。
A. クッキーとは、利用者がネット上でどのウェブサイトを訪問したのかが、分かる履歴情報のことだ。
https://www.asahi.com/articles/ASN1S7G22N1SUPQJ00G.html
確かにそれはひとつの機能ですが、クッキー(Cookie)が履歴情報を保存するだけのものだと決めつけています。
実際にクッキーが保有する情報は例えばログイン情報だったり、フォームの入力履歴だったりします。
ファーストパーティとサードパーティ
ファーストパーティークッキとサードパーティクッキーの違いを説明します。
例えばこのサイト、smart.mixjuice.infoにダークテーマへの切り替えボタンがあるとします。
通常のテーマかダークテーマかをクッキーに保存すると、次回サイトを閲覧する際に自分が設定したテーマを表示させることが可能です。
これがファーストパーティクッキーの一例です。
対してサードパーティクッキーはこのサイトに貼られた広告が他者のサイトから配信されたものの場合、広告提供者がクッキーを発行している場合があります。
クッキー内に匿名のユーザーデータを保存することで、ユーザーに最適な広告を表示させようとする手法です。
これがサードパーティクッキーの一例です。
違いで説明したのは一例です
文中にも書きましたが、説明は一例です。
朝日新聞が誤報したように「クッキー=履歴情報」、「クッキー=悪い」は間違いです。
サードパーティクッキーが悪質なユーザー追跡を行う目的に使われている背景から廃止するとしたのです。
他のブラウザでもサードパーティクッキーを保存しない方針が出てきており、Chromeも追従ずる形になりました。
最後に
クッキー安全であるということではなく、危険性の高い機能が廃止されるということです。
インターネットが日常生活と密接に関わるようになってきた昨今、プライバシーを守るべきところがインターネットにもあるということも理解して頂きたい。
クッキー(Cookie)とは何なのか実際に皆さんが詳しく知るきっかけになったのなら幸いです。
※朝日新聞上で掲載された記事であるため、本記事では全て朝日新聞の情報として取り扱っています。
※本記事に誤りがあった場合、修正致します。誤りが重大な場合は削除される場合もあります。
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